むし歯があるかないかを見るだけではありません。現在は10人中4人のお子さんが全く虫歯が無いのにも関わらず歯並びが悪くなってきてしまっているのが現状です。40%の子供達は何もしないでおくと歯並びが悪くなってしまうのです。
本当に良い小児矯正治療とは
ひと昔前は乳歯の時の歯並びが悪くても永久歯に生えかわるまで様子を見ましょうか、というのが一般的でした。しかし、永久歯に生えかわってから矯正治療を開始すると上下で4本の歯を抜いて矯正治療するケースがとても多くなってしまいます。むし歯も何も悪いところがない永久歯を4本も抜いてまできれいに歯を並べることが本当に良い治療と言えるのでしょうか?
自分自身でも疑問に思うことが臨床を20年以上続けているうちに多くなりました。
ただでさえ歯列(歯の並んでいるアーチ型)が小さな子供の歯を抜き、さらに歯列を小さくしてまで歯をきれいに並べる必要があるのでしょうか。大人になって生活をしていく上でなにか不具合を起こさないでしょうか?当然歯の数が少なくなり噛む力(咀嚼力)は落ちてしまいます。また歯列が小さくなることによって舌の収まりが悪くなり、落ち着きがなくなったり、イライラしたり、頭痛、肩こりを起こしてしまったり、そんな危険をおかしてまで見た目を良くする必要があるのでしょうか?
そんなことを思っている頃に出会ったのが床矯正(しょうきょうせい)治療です。ほとんどの場合歯を抜くことがなく、歯列を大きくしてやることで歯の生える場所を作ってやることができるようになりました。
お口の中に入れ歯のような装置を入れ(取り外しは自分で行います)装置のネジを巻くことによって歯と歯の間を広げていきます。抜歯してから矯正治療を行う方法と比べても費用が少なくすみますし、なにより4~5歳頃からでも矯正治療を始めることができます。小学校に入学する前にすでに矯正治療が終了してしまったケースも多くあります。歯並びの悪いお子さんの場合は、少しでも早く矯正治療を開始してやることが最も重要です。
もう一度お子さんのお口の中をよく見てください。歯並びについて気になる方は、ぜひお気軽にご相談下さい。
主役は患者さん自身です
床矯正(しょうきょうせい) はプラスチックの装置で治療します。ただ、装置でひろげる事が治療の目的ではありません。歯が重なっている歯並び(叢生:そうせい)発症させた原因の多くは機能にあります。 歯を装置でひろげてきれいに並べても、正しい機能がなければ歯は元の歯並びに戻ろうとします。 見た目にも機能的にも自然で安定した歯並びになることが治療の目的です。
それには、装置を使った治療だけに頼るのではなく、 自分の力で自分の機能を回復させる「食事」や「生活習慣」が大切です。 床矯正は「歯科医院に通っていれば治る」わけではありません。
私達は治療の主役は患者さん自身だと考えています。家族や私達のサポートで、子ども達が自分自身の機能で正しく成長することを我々は願っています。
歯並びを良くするための生活習慣
料理はあえて手抜きにする
「前歯を使う」「たくさん噛む」という毎日の顔の運動が、歯がきれいに並ぶ顔の骨をつくります。
例えば、野菜をあえてざく切りにしてきちんと噛まないと食べられないようにする、トンカツなど普段切り分けているものをあえて切り分けないなど、あえて手抜きをして食べにくくすることで、顔の運動になります。トウモロコシなど、大きく口を開けないと食べられないものを食べさせるのも良いとされています。
口を閉じる
口を開けているということは、口元の筋肉が発達しづらくなるため、顎が成長しづらくなります。顎の成長が上手くいかないと、永久歯が生えてくるスペースがきちんと確保されず、悪い歯並びの原因となります。
また他にも、口を開けていると呼吸を口でするようになり、空気中の細菌やウィルスが喉へ侵入し、風邪やアレルギーなどの様々な病気にかかりやすくなってしまいます。また、口を開けているとドライマウスになったり、笑うと歯ぐきが丸見えになる「ガミースマイル」になりやすい傾向があります。
悪いくせに気を付けましょう
下記のようなくせは、歯並びや顔の形を徐々に変形させる原因になります。見かけたら、矯正させるようにしましょう。
- 指しゃぶり
- 唇をかむ
- 流し込み食べ
- 頬づえ
- 猫背
- うつぶせ寝
料金のご案内
- 症状により料金が変わります。
- ¥320,000〜