当院では、何よりもまず「むし歯や歯周病にかからないこと」を第一としており、治療が必要になる前に当院へお越しいただきたいと考えております。現在は医療の技術も随分進歩しておりますが、それでも天然の歯に勝るものは未だありません。人間の歯（永久歯）は、1度削ったり抜けたりしてしまったら、もう二度と再生することはありません。だからこそ、お口の健康を保つための唯一の手段が、「むし歯や歯周病にかからないこと」です。

そうは言っても、日本ではまだまだ予防歯科という考え方が浸透しているとは言えません。このページをご覧になられている方の中には、むし歯や歯周病でお困りの方も多いと思います。ですから当院では、必要な治療はきちんと行えるよう、日々技術を高め、必要な設備を積極的に取り入れるようにしています。そして、治療を終えた後、再発しないためのブラッシング指導、定期検診のご案内に力を入れています。

ぜひ治療を機に、お口の健康を守ることの大切さを知っていただければと思います。当院では予防のためのご相談も承りますので、ぜひお気軽にお尋ねください。

自分自身、家族、友達には保険診療はしません

私自身、保険診療が良い治療と思わないからです。

たぶん開業歯科医師のほとんどが自分、自分の家族には保険診療をしていないと思います。保険診療は食事で言えばファーストフードで、「できるだけ安くとりあえずお腹いっぱいになればいい」という食事で、栄養価も必要栄養素も考えられてはいません。

毎日のようにファーストフードへ行く方はほとんどいらっしゃいませんよね。若い時は良くても、年をとるにつれてあまり行かなくなる方がほとんどだと思います。

歯科の治療も同じことです。歯が悪くなる度に保険診療を受けるのは、毎日ファーストフードへ行くのと同じことです。

自費診療とは何か

自費診療はその人のニーズに合った材料・価格・方法を吟味し、選択して行う診療です。自費診療の中でも比較的安価な材料もあれば、高額な素材もあります。しかし安価であっても、保険診療よりは身体にやさしい素材です。

保険だと、奥歯の治療は銀を使います。これは、「パラジウム」という金属なのですが、実はドイツではこの「パラジウム」を人体に使用することを法律で禁じられているくらい危険な素材です。見た目が良くないから、という単純な話ではなく、人体に有害な物質なのです。

なぜそのようなものが保険指定されているかというと、今の日本の保険制度は、戦後の物資が不足している昭和36年に作られた内容そのままだからです。当時はパラジウムの危険性も分かっていませんでしたし、何より他に代わりになる素材がありませんでした。しかしなぜか、技術が進歩し、豊富に素材が選べるこの時代においてもまだ、何も変わっていないのです。

自費診療は高いという方へ

自費診療というと、ほとんどの皆さんが、「高い」と考えると思います。自費診療を勧めてくる歯医者に対して不快な思いを抱かれているかたも多いかと思います。

しかしそれは、あくまで保険診療と比べたら高いというだけです。保険だと1本2,000～3,000円だったのが、自費診療だと30,000円、50,000円になります（そもそも保険でも、本来は1本10,000円程しますが、保険制度によって3割負担で済んでいるのです）。

例えば女性の皆さんは、美容院に行かれると思います。パーマやカラーをすると1回10,000円を超えます。半年に1度の頻度通うと、10年で20万円です。

それに比べて歯はどうでしょう。当院ではセラミックの歯が、40,000円からです。メンテナンス次第ですが、10年以上もちます。つまり10年で40,000円です。もっと長持ちされる方もいらっしゃいます。

これでもまだ、自費診療は高いと思われますか？

さいごに

保険が身体に悪いことは分かった。しかし自費診療はやっぱり高いという方へ。実は、もっと簡単な方法があります。

それは、むし歯や歯周病にかからないことです。

ご自身で毎日しっかりと歯を磨くこと。半年に1回でも良いので、検診を受けること。検診は当院だと1回4,000円です。半年に1回受けたとして、10年で80,000円。しかし、それ以外の歯科治療費が一切かからないことを考えると、十分安く済むと思います。

ぜひ、むし歯や歯周病になる前に防ぐという「予防歯科」の考え方を実践してみてください。